リモートワークとリアルな仕事

本格的なリモート生活の始まりから5ヶ月。今のところ仕事はオンラインで完結できている。

とは言え、このままずっとバーチャルな環境でずっと仕事が完結できるとは全く思えない。

リモートで大丈夫な部分と、リアルなものが必要な部分、その境目はどこにあるのだろう?

メラビアンの法則

非言語コミュニケーションの重要性の説明として、メラビアンの法則が引用されることがある。コミュニケーションで交わされる情報のうち、言語情報のウェイトは7%に過ぎず、より多くの情報は視覚(55%)と聴覚(38%)から伝わっているのだと。

確かに、特に初対面の相手とのミーティングでは、私も視線や表情、声の抑揚、仕草などから、相手の真意はどういったものであるか?を考える癖がついている。つまり、言語(ただのセリフ)以外の情報から、相手が実際に話している内容の裏どりをしている。

山の中にいてもオンラインでウェブ会議に参加できるいま、視覚情報や聴覚情報も手にはいるから大丈夫、と言えるのだろうか?

テレビ画面の中と目の前にいる人の違い

読めないリアクション

大丈夫な場合もあるけど、難しさを感じる場合もある。

ありきたりだけど、これが本音なんだ笑

テレビを見ている時に、テレビにいちいち大きなリアクションをとる人はいないだろう。目の前に人がいれば頷いたり視線を合わせたりするけど、テレビに頷いたり画面の中の人物に視線を送ったりはしない。

やはりウェブ会議では、相手のリアクションが読み取りづらい。リアクションが小さいというより、リアクションが皆無な人も多い。画面越しに並ぶ無表情な顔たちに恐怖を感じる人も多いと思うw

なぜ情報がもっと欲しいのか

お互いをそれなりに知っている同僚どうしのミーティングでも、全く問題ない相手もいれば、なかなか意思疎通が難しい相手もいる。

自分なりにオンラインでも会話しやすい相手の特徴は、言葉(言語情報)をほぼそのまま信じることができる相手、なんだと思う。視覚や聴覚から得られる情報がなくても、そのまま言葉通りに理解して会話が成立する相手。

逆に、会話が難しい相手は、相手の言葉をそのまま額面通りに受け取ることができない相手だ笑

そもそも相手の言葉が信じられないのだから、そういった相手と会話するときは言葉以外から得られる情報を総動員して、相手が何を考えているのか?をこちらは読み取らなければいけない。

なのに、、、それが画面越しでは読みとれない。。。

ウェブ会議のルールに、「正直に話すこと」というルールを設定したいくらいだ笑 ウソをつかないでくれ、と言っているわけではなく、例えば、AかBかの選択を話している際に、「Aである」と主張したとしても、100%の自信を持ってAと訴えているのか、それとも60%くらいの弱い自信の主張なのかを自主的に補足してくれたら、少しは会話しやすくなるのかも知れないw

五感を使う

とは言え、ミーティングであればまだヴァーチャルでも十分に成立すると思う。

他方で、自分の仕事のなかで「現地調査」は確実にオンラインでは無理だ。

もちろん部分的には質問リストを作って、現場にいるスタッフに調査を代行してもらうことはできる。

でも、調査リストを作ったところで、事前に考えつくことしか聞き取りはしてもらえない。現場で目にして気になって確認するようなことはできない。もちろん、ヒアリング相手の表情や仕草から、相手を観察するといったこともできない。

百聞は一見に如かず

数あることわざのなかで、これが一番、今の仕事にはしっくりくる。単に行ったことがない土地に行ってみたいという好奇心以上に、ヒアリングで得られる情報はいつも想像している以上のいろんな示唆を与えてくれる。

Google Mapで調べれば首都から車で10時間の道のりといったたぐいのことは分かるけど、その道中の様子や目的地で五感から得られる情報まではわからない。

質問リストを埋めて帰ることが目的ではなく、何のために調査をしているのか?を考えるには、現場を回ることが一番いろんなインスピレーションを与えてくれる。

残念なこととして、私の仕事のなかで、こういった現地調査が大きなウェイトを占めているけど、しばらくは再開できそうにない。いまは辛抱のとき。

Don’t think. Feel!

最近みたアート作品の中に、いろんな時代の海の写真がいくつも並べてある作品があった。

どれも白黒の水平線の海の写真なので、撮影場所や年代が説明されていても、正直、どれも同じに見えるw

でも、これって絵としては同じに見えるけど、実際にその写真が撮影された場所に行ったとしたら、潮の香りや肌に感じる空気感はそれぞれ違うんだろうな。

ちゃんと五感や六感を使いながら感じとることが大事だ。そういうメッセージとして受け取った笑

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